「赤ちゃんポスト」って覚えてました?
親が育てることのできない赤ちゃんを匿名でも預けることができる、「こうのとりのゆりかご」
当時は、賛否両論、話題を呼びました。
この「こうのとりのゆりかご」が熊本の病院にできてから、
5月10日で10年経ったそうですね。
これまでに125人が預けられたそうです。
預けられた赤ちゃんは今どんな様子、思いでいるのでしょうか?
ある1人の少年がマスコミの取材に応じてくれたそうです。
10代の少年。
取材に応じた気持ちを以下のように
「預けられた子どもたちしか言えない言葉とか、
言えない気持ちとかあると思うので、それはみんなに伝えるというか、そういうのは大切なのではないかと」
「これから預けるお母さんへの メッセージというか・・・、
大人になっていくにつれて疑問とかもたくさんわいてきて、
もしかしたらそういうのに悩んだり苦しんだりする子も出るかもしれないので、
写真とかを1枚だけでも一緒に託す、預けてくれることによって、
その子どももその時かわいがられたとか大切にされていたというのが、やっぱり目に見える形で残した方が子どもにも良いことではないかと」里親の下で育ち、毎日楽しく学校に通うようになった今、
初めて語った言葉だそうです。
「こうのとりのゆりかご」を設置した慈恵病院 蓮田太二理事長の言葉
「赤ちゃんの命を救う、守るということだけじゃなくて、
『赤ちゃんの幸せ、将来の幸せ』をという思いを強く持って始めた」
10年前「捨て子」を助長するという批判もありました。
それぞれの事情があります。
実の親に育てられたことさえ、当たり前ではなく
ありがたいことだと感じます。