タクシーに乗ったときのエピソード。
往きのタクシーの運転手さんは、
「お客さんも最近ガラが悪いし不景気だし、タクシーの運転手は肩が凝るし」
などなど「嘆き節」をとうとうと話してくる。
ネガティブなことばかりで嫌な気分になっても、
「大変ですね、運転手さん」と相槌を打って調子を合わせましたが、、、。
その車内はというと、ちょっとたばこ臭く、ところどころ汚れが気になる。
運転手さんの心持ちが車内の状況に表れているように感じました。
そして、帰りに同じ会社のタクシーに乗りました。
運転手は、別の人です。
車内に入ると、芳香剤のよい香りが漂い、清掃もバッチリ行き届いている。
真逆。
その運転手さんとの会話では、ネガティブな言葉は一切出てこない。
乗車時はラジオが流れていたのですが、「何か聴きたいものがありますか?」と、
こちらを気遣ってくれました。
「私はタクシー運転手になりたくてなったんです。
いいお客様ばかりに出会って、本当に楽しんで働かせてもらっています。」
一緒に乗っているだけで、こちらまで気分がよくなってくる。
誰もがワクワクしながら仕事をしたり、
生活したりしていきたいと思っているのではないでしょうか。
「イライラしながら仕事をしたり生活したりしても、いいことはない」と、
わかってはいる。
それなのに、忙しかったり、思うようにことが運ばなかったりすると、
ついついイライラしながら仕事をするタクシー運転手さんのようになってしまう。
本当は、そういうことをしたくないのに。
ワクワクしながら仕事や生活をしてきたいと思っているにもかかわらず…。
原因は、自分の感情なのかもしれません。
イライラするのは感情、ワクワクするのも感情。
人の感情ではなく、自分の感情。
イライラごとに焦点を合わせるのか、ワクワクごとに焦点を合わせるのか