ある人によると
人間が幸福であると感じるためには2つの条件が必要だそうです。
一つは、自分の人生にきちんと向き合って生きるということ。
そしてもう一つは、
自分を超える存在とつながっているという感覚があること。
自分を超える存在というのは、
昔から神様とか仏様とかいわれているものかもしれません。
昔から人は、自分を支えるものがあると信じていて、
それを神様とか仏様といいました。
当たり前ですが、
どんな人間も一人で生まれ、一人で死んでゆく。
その行く先をなんとなく知っているから、人は安心できたのかもしれない。
人間が幸せを感じるには
何か自分を超える存在、無限のものにつながっているという安心感が、
必要だということらしい。
死を思うことによって、今生きていることを実感できる。
死を思わなければ、生きている充実感がないということ。
ラテン語で、「メメント・モリ」という言葉があるそうです。
意味は「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」という警句。
人間は幸せを求めているけれども、
本当に幸せになるためには、死をどうとらえるかということ。
どんなに健康で長生きしても、人間は必ず死ぬわけです。
この与えられた限られた命、人生をどう生きていくのか?!
たまには、こんなことに思いをはせても良いのではないでしょうか。
生きている実感、ありがたみを、感じることができるでしょう。