社会心理学者のモートン・ドイッチュ氏とハロルド・ジェラード氏が
1955年におこなった有名な実験があるという。
こういう実験。
学生たちを3つのグループに分け、
どのグループにも何本かの線を見せて、その長さを推測してもらった。
グループAの学生は
自分の推測を紙に書いて、それに署名し、提出しなければならなかった。
グループBの学生は
自分の推測を紙に書いたが、あとから消しゴムで消すことができた。
グループCの学生は
推測を紙に書くことを求められず、心の中で覚えているだけでいいと指示された。
線の長さに関するヒントが提出されても、自分の推測に最も固執したのは、
それを書いて署名し、提出したグループAの学生だった。
それに対し最も簡単に答えを変えたのは、
何も書かなかったグループCの学生だった。
人は自分の誓いや信念、発言、努力目標などを公言すると、
それを守らなければならないと感じるらしい。
自分が公言したことを撤回、変更、修正することはできる。
ただ、それには心理的な代償、嫌感を伴うので抵抗が出てしまう。
この原則を、うまく利用してしまうものが「アファメーション」と言われるもの。
それは、「自分自身に対する肯定的な宣言」「肯定的な口ぐせ」のこと。
自分の夢を紙に書いて貼っておき、
それを毎日唱えることは夢の実現に最も近い道だと言われています。
大きな夢だけでなく、小さくてもいいから目標の実現のため、
アファメーションを実践するのもいいかもしれません。