現在は「体操ニッポン」
以前は「卓球ニッポン」と呼ばれた時代がありました。
今でこそ中国にお株を取られてしまったけれど。
「卓球ニッポン」が世界にとどろいた立役者に、萩村伊智朗という選手がいたという。
萩村選手は、
昭和29年、ロンドンの世界選手権で優勝すると、
8回連続して世界選手権に出場、金メダル計12個を獲得。
世界を仰天させたという。
なぜ萩村選手は、それほど強かったのか?
萩村選手は、試合のせりあいに強くなるため、
練習では心の中で自分にハンデを課していた。
練習のとき、萩村選手は、0-5からスタートとして数えたというのです。
自分が負けている状態をイメージし、
そういうハンデがあるという設定で練習していたおかげで、
せりあいに強くなった。
格闘技の選手は、手足に重りなどをつけてトレーニングをする。
マラソン選手は、わざわざ空気の薄い高地に出向いてトレーニングをする。
自分に負荷をかけることにより、トレーニング効果が高くなるわけですね。
自分を追い詰め、苛酷な環境に置かないと、人は強くなれないのである。
自分にハンデを課す、負荷を与えるということは、ある意味いいこと。
個人だけでなく会社においても同じことが言えるのでしょう。
より厳しい会計処理を採用したり、より苛酷な条件を自らに課すことも必要なのでしょう。
負荷をかけるということは、自分で自分を痛めつけること。
自分で自分を痛めつけなくても、世間から痛めつけられてしまう。
強い体質の会社になるため、
会社として生き残っていくには、自ら負荷をかけることも必要なのでしょうね。