街で見かける緑の看板でおなじみの「業務スーパー」。
ご存知だとは思いますが、“業務”とはうたっていても、誰でも買い物ができる。
可能です。
加工食品を激安で販売、展開するスーパーです。
この「業務スーパー」は2017年5月末に全国で765か所になったそうです。
業務スーパーを運営するのは、
兵庫県に本社を構える1985年に設立された神戸物産という会社。
安さのヒミツ?
気になるところです。
第1は生鮮食品をメインでは扱わないこと。
通常のスーパーでは生鮮食品を定例的に扱う。
少子高齢化が進み、
共稼ぎが広がって家事に時間がかけられず調理をしなくなってきている。
生鮮食品はメインでは扱わず、
需要が増え続ける冷凍食品など加工食品に集中しているわけです。
すると、設備負担が軽くなりお店のオペレーションが省力化。
その結果、低価格販売をしても利益が残る仕組みができあがった。
第2は規模追求。
フランチャイズ方式によって店舗拡大を進めているため、
自社の資金に制約が少なく成長を加速することが可能。
一般的なスーパーは直営店が多い。
第3は調達に対する強いコミット。
国内自社食品加工工場は21工場と国内有数の規模。
自社で企画した商品を含め、
ネットワークを駆使して調達コストの低い仕入れができている。
業態は違いますが、セブンイレブンとダブります。
セブンイレブンも、冷凍食品のラインナップを拡充したり、
自社で企画した商品
いわゆるプライベートブランド(PB)を増やしています。
家庭で料理、調理をすることが少なくなっているというような社会背景を、
読んで戦略を進めること大切ですね。