科学用語のひとつに、
「最適規模」や「最適値」という言葉があるそうです。
意味は、ある環境の中での最適な数や量のこと。
なんか分かったような、分からないような。
たとえば動物は、
置かれた環境の中で数が増えすぎると、その後、逆に減っていく。
エサとなる食物が足りなくなったり、
過密さからくるストレスが増したりして、
集団としての維持が不可能になってくる。
長い期間で見ると、
自然界では精巧にこの最適規模、最適値が守られているそうです。
ただし厄介なことは、
短時間では、その連鎖が断たれたことに気づかないんだそうです。
自然界は過不足なく、最適規模や最適値に保たれていて、
どこかでその連鎖が断たれたときには大きな問題が生じる。
気がついたときには、
すでに取り返しがつかない状況に陥っていることもあるそうです。
もちろん、この自然界の中には人類も含まれわけです。
でも人類は限りなく科学・技術を発達させ、
過剰に生産の拡大を図り、資源やエネルギーを消費している。
際限のない拡大や限度を超えた消費は、
人間を幸福にするどころか、
心、精神を虚しく、貧しくしていく面もあるのかもしれません。
私たちも大自然の一部であることを認識し、
限りある資源を大切したいものです。