業績不振だった「総合居酒屋チェーン」ワタミが業績を回復させてきているようです。
「鳥貴族」など最近は、焼き鳥系の居酒屋だけが調子いい。
ワタミも「鳥居酒屋チェーン」へと急転換を進め、
11月14日に発表した2018年3月期中間決算では、
経常利益が1億5600万円と4期ぶりに黒字に転換。
中間の売上高は前年の482億7000万円から、
474億8000万円へと7.8%減っているものの、
今期に入って半年で103店を転換し、12店を撤退。
総店舗数は減ったが収益が改善したという結果。
これまでのワタミと言えば総合居酒屋の
「和民」「坐・和民」「わたみん家」。
これらのお店の閉鎖を加速させ、
いずれも鶏料理をメインとした新ブランド
「旨唐揚げと居酒メシ ミライザカ」と「三代目鳥メロ」を猛スピードで出店している。
両店に転換した店の売り上げは、
前年比136%と3割以上も増え絶好調だというのです。
ブランド別に見ると、17年期末より半年で、
和民、坐・和民は202店から154店へ48店減。
わたみん家は103店から42店へ61店減。
一方で、16年6月から出店を進めるミライザカは30店から84店へ45店増。
鳥メロは51店から104店へ53店増と、いずれも激増。
総合居酒屋が196店に対して、鳥居酒屋は188店。
今期中に鳥居酒屋の店舗数が総合居酒屋を逆転するよう。
全体の規模では4年半で178店減り、3分の2以下に縮小しているが、
転換の結果、既存店売上は13カ月連続で前年比100%超えを達成。
6億円の赤字となる予想を覆す勢いだという。
「鳥貴族」(586店)の成功に続けとばかりに、
ワタミだけでなく、鳥居酒屋チェーンが増加し群雄割拠となっている現在。
「鳥良商店」「豊後高田どり酒場」「やきとりセンター」「やきとり家 すみれ」
「てけてけ」などなど
駅前は焼鳥や唐揚げのチェーンだらけ。
居酒屋業界の勢力図は、どうなっていくのでしょうか?