炭水化物の摂取割合が多い人は死亡リスクが高く、
脂質の摂取割合が多い人は死亡リスクが低いという意外なデータが、
世界の18の国・地域の13.5万人以上を対象にした研究でわかったそうです。
炭水化物とは、ごはんとか麺類とか多く食べると死亡リスクが上がる。
脂質、油系を多く摂取した方が死亡リスクが下がる。
現在世界的に用いられている食生活ガイドラインによると、
総摂取エネルギーに占める脂質の割合が30%未満の食事、
いわゆる低脂肪食が推奨されているのに。
こうしたガイドラインは、
脂質の摂取量も多い欧州と北米の人々を
対象とした研究結果に基づいて作られたものだったので、
欧米以外の地域にも当てはめられるのかどうかが不明だったそうです。
そこで今回、
低所得国(バングラデシュ、インド、パキスタン、ジンバブエ)、
中所得国(アルゼンチン、ブラジル、チリ、中国、コロンビア、イラン、マレーシア、
パレスチナ、ポーランド、南アフリカ共和国、トルコ)、
高所得国(カナダ、スウェーデン、アラブ首長国連邦)
の計18の国と地域で大規模な観察研究が行われたようです。
日本は入っていないですね。
炭水化物の摂取量が多かったのは中国、南アジア、アフリカの国。
脂質の摂取量が多かったのは北米と欧州、中東、東南アジアの国。
今回の研究からわかったことが、
「炭水化物のエネルギーの割合が高すぎる人は総死亡リスクが高い」
「脂質摂取量は、少ない人より多い人のほうが、総死亡リスクは低い」
ということ。
食生活に関する世界的なガイドラインを考え直さないといけないようです。
自分の食事スタイルも