自動車産業界ではいま、大きな変動、変化が起きているという。
その動きは「CASE」というキーワードで端的に象徴される。
Connected(つながるクルマ)、
Autonomous(自動運転車)、
Shared(配車サービスなど)、
Eelectric(電気自動車)の頭文字を取ったもの。
どういうことか?
クルマが常にインターネットに繋がり、
その指示を受けてEVの自家用車が
無人走行でシェアカーとして貸し出される時代が近い将来やってくる。
こうした動きによりクルマの開発・生産手法も大きく変化し、
日本が得意としてきた「匠の技」が通じにくい時代が来ている。
変化とは、
バーチャル・シミュレーションの技術を使った開発がドイツを中心に進んでいること。
3次元のバーチャルリアリティ(VR)の画面で開発していくということ。
例えば自動運転の開発では、
現状の自動ブレーキや高速道路での自動走行のレベルでも、
600万シーンを想定した開発が必要なんだそうだ。
「シーン」とは映画の場面と同じ意味で、
開発段階でクルマのソフトウエアにあらゆるシーンを覚え込ませて、
判断できるようにするわけです。
これが完全自動運転のレベルになると、
億単位のシーンを想定しなければならなくなるという。
とても実車を使った開発は到底無理だ。
もし、VRを使わなければ技術完成までに100万年かかるといった試算もある。
VR駆使して机上で開発試作するドイツ。
日本の自動車メーカーはVRを使った開発がドイツに比べて遅れている。
日本の良さは、それとして
戦後の復興をとげたころのように、見習うべきは見習う。
柔軟な対応が必要なのでしょう。
ガタガタになった日本家電メーカーのようにならないように