人は、次の2つの要件を刺激されるとその物が欲しくなるそうです。
1. 「何に使うものかがわかっていること」
2. 「手に入った時の便利さや充実感が予想できること」
ある玩具メーカーが
子供達の間で新しいヨーヨーを流行らせようと考えた。
ただ、テレビのCMなどで
そのヨーヨーの映像を流しただけでは
使った時の楽しさまでは伝わらない。
そこで、人気のマンガに出てくる
主人公にそのヨーヨーを使ってもらい
ヒーローに仕立てて売り込むと
子供達はヨーヨーを中心に展開する
物語に引き込まれていくと考えた。
子供達は、マンガを見ながら
幸福感や満足感を味わい
ヨーヨーのすごさも疑似体験してしまう。
この時、子供達の脳からは快感ホルモンの
ドーパミンが最大限に分泌されており
主人公とヨーヨーを切り離せられなくなる。
実際、このような戦略で
ヨーヨーを大ヒットさせた企業があるそうです。
テレビや漫画の主人公だけでなく
芸能人の髪型や服装を真似る「同調化」で
人の欲求は満たされるといいます。
メーカー側は、人の物欲と精神欲に訴えかけ
購買意欲を高める工夫をしているわけですね。