よく「ほめて伸ばす教育」ということが言われます。
「ほめてあげる」、「あげる」という姿勢には、
「ほめる人」の感動が感じられません。
上から目線で、心が動かされて感じがありませんよね。
一方、
本当に上手に人をほめる人というのは、
必ず豊かな「驚く力」を持っているようです。
ほめる人が驚いているかどうかは、
子供や生徒など、教えられる立場の人に必ず伝わっているものです。
そして、
ほめる側の心に「驚き」が伴ったときの「ほめ」には、
そうでないときの何倍もの力が宿るということ。
つまり、「驚き」には、人を導く力があると言えます。
「え!こんなことができるのか!」と素直に驚くということ。
「すごい!こんな可能性もあったのか!」と驚くということ。
「驚く力」は、
仕事はもちろん、読書や映画鑑賞、あるいは子育てや家事、ご近所づきあいまで、
私たちが生きる日常のあらゆる場面で応用することができるわけです。
どんなことにも「ハッ!」と出来る人間は、感性豊かな人。
感性が鈍っていたら、驚くことも、 感動することも、 泣くこともできない。
「ほめる」ことが大事なのは確かなこと。
しかし、心がこもってない「ほめ言葉」ほどむなしいものはない。
心をこめるには、「驚き」や「感動」が必要。
「驚き」とは、どんなことにでも「ハッ!」できること。
ほめる達人には「驚き」がある。