1800年代のアメリカに、
アイスハーヴェストという天然氷を切り出して世界に販売する仕事があったそうです。
家庭で食料を冷やすための氷。
イノベーションによって、氷を早く切り取り流通させるシステムが作られていました。
しかし、その業界の常識をまったく知らない人たちが参入してきて、
製氷機を使って工場で氷を作り始めた。
一年中いつでも氷が手に入るようになった。
当然、天然氷を切り出し販売していた事業者は仕事を失った。
ここで面白いのは、天然氷の切り出し事業者のうち、
製氷工場の事業に転業できた事業者は1社もなかったということ。
そしてさらには、家庭でも必要な氷が作れる冷蔵庫が登場しました。
このように、
従来のビジネスが壊滅的打撃を受けるイノベーションは、
今に始まったことではなく、大昔から起こり続けてきたわけですね。
ただ、今は、AI時代になり、それが毎日のように起こっています。
例えばタクシー業界。
将来、自動運転になり、自家用車を持つという概念がなくなったりしたら、
確実に今のタクシー業界はなくなる。
これらのことは、AIやITがすすめばすすむほど様々な業界へ、
大きな変化となってあらわれる。
現在成功している企業を見ると、
業界内で戦っている企業ではなく、
「新しく業界を作ろうとしている企業」である。
「新しく業界を作ろうとしている企業であること」
ゼロから新しい価値を生み出す人を目指したいものです。