人はなぜペットを飼うのか?
今、日本で飼われているペットの数は、
犬が892万匹、猫が953万匹といわれます。
前年まで犬の方が多かったのに逆転して、猫ブームに。
ペットを飼っている人に、「なぜペットを飼うのですか?」
圧倒的に、「癒されるから」と答えた人が多いとか。
ペットを飼うのは人間だけで、
その歴史は古く、約1万2,000年前の遺跡から
女性と子犬が一緒に埋葬されているミイラが見つかっているそうです。
そんな昔から…と思うと、
「癒し」だけではないのかもと思ってしまいます。
大きな理由、答えは、「人は群れで生活する生き物だったから」だそうです。
人間は群れの中で協力し合うことができたために生き延びてきた。
群れを守るためには、
獲物を取ったら群れの仲間と分け合うことが必要で、
人は、自分が持っているものを、
仲間に分け与えたいという本性を持っているというのです。
その本能が現代人にも引き継がれた。
だから、ペットがおいしそうに食べている姿を見て、人は満たされる。
人間には、「分け与える」ことで心が喜んで「幸せ」になる…ということが
脳にプログラミングされているという。
だれかのお世話をしたい、
だれかの役に立ちたい、というのは、自分が幸せになるための脳のプログラム。
現代は、群れで暮らさなくても生活できるし、物が溢れている。
だから、
ペットに食べさせ、世話をし、相手に必要とされることで、
「分け与える」=「幸福感」を得ているようです。
我が家の、ゴールデンレトリバーもその役目を、果たしているのだと納得。