ある国の首相が訪米中に一閣僚との面会に訪れ、
予定時刻から5分ほど待たされたとき、
「彼とは別の機会に会えばいい」と言い残して立ち去り、
外交上で大騒ぎになったことがあるそうです。
この首相はたった5分も待てないほど急いでいたのでしょうか?
その国と良好な関係を築くために数ヵ月にわたって外交努力を続けて
お膳立てがやっとできたのに、
こんな「ささいなこと」で台無しになるとは?!
その騒ぎを収めるのに莫大な労力を要したという。
かつて、日本でも。
ある大臣が、東北の知事を訪問した際、「知事が先に部屋に居て、出迎えるのが筋だ」
とひどく立腹して大きな問題となり、
結局は、上から目線の言い方を世間から叩かれ、
辞任せざるをえなくなったことがあった。
これも、大臣である自分の方が上なのに、
なぜ、俺を待たせるのだ、大事にしないのだ、という怒りの爆発だ。
この日本の大臣の話はあまりに幼稚すぎて論外ですが、
すべての人は自分が重要な存在だと感じたがっているだけでなく、
自分の重要性を他人に認めてほしいと思っている。
「挨拶をされなかった」、「返事をしなかった」、など、
自分がないがしろにされたとか、無視された感じた時、
人はプライドがひどく傷つけられ、そののち怒りが爆発したりする。
挨拶や返事など、普通に考えれば、ささいなことなのに…
「礼儀やマナーは相手の重要性を認めているということ」
礼儀やマナーを大切にすれば、多くの人間関係は解決するのかもしれませんね。