南アフリカの北ナタール族という人々は、
毎日
「私はあなたを見ています」と言ってあいさつするそうです。
挨拶された相手は
「私はここにいます」と応じます。
「あなたが私を見るから、私は存在するようになり、私はここにいる」というあいさつ。
人は誰かが見るまで存在しない。
あなたが相手を見ることで、相手を存在させるということ。
この部族の人々は、
出会う人全員から直接自分の存在を確認してもらいながら、
日々生活していることになります。
人に見られることで自分が存在している。
人は誰でも、自分の存在を認めてもらいたくて仕方がないもの。
ほめられたり、感謝されたり、愛されたり、頼りにされたり、
「かっこいい」とか「素敵だね」と言われたい。
「人から必要とされている」とか「役に立っている」と感じることで、
また頑張れるもの。
そのうえで
「目を合わせて笑顔であいさつする」ことはとても大事なのでしょう。