人生は、照る日もあれば雨が降る日もある。
幸運がめぐっているときはもちろんのこと、
災難に遭ったときにも、修行だと思い、
自分が生かされていることに「ありがとう」と感謝すること。
それが、こころを清らかにし、運命をよい方向へ導くようです。
そうはいっても、
現実には人のこころは弱いものです。
いつも感謝の気持ちを持ち続けることは、簡単なことではありません。
困難や災いにぶつかれば、不平や恨み言を言いたくなって当然です。
そうかといって、
物事が順調に進んでいるときなら自然と感謝がわくとも言い切れません。
調子がいいときは、
それが当たり前のことに思えて、
もっと大きな幸運、もっと強い欲望が膨れ上がってしまい、
「ありがとう」の言葉など消えてしまいがちでしょう。
人間はおろかだからこそ、
まずは、何があっても感謝することを忘れないように心がけて、
いつでも「ありがとう」と言えるように、
こころの準備をしておくことが大切なのかもしれません。
たとえ逆境に立たされても、
あるいは強い欲が頭をもたげても、
これだけで十分ありがたいと、
「足るを知る」気持ちを持つように、
普段からこころを手入れすることが大切なのですね。