「残心」「ざんしん」、という言葉をご存知でしょう。
弓道、剣道、柔道などの武道、伝統芸能の世界でよく使われる言葉。
意味としては
「それを終えた後、力をゆるめる、あるいはくつろぎながらも、まだしっかりと注意を払っている状態」。
気持ちが途切れていない状態、とも言えるかもしれません。
日常生活でも、残心を意識、生かしてみたらどうでしょうか。
ドアや襖は、静かに、最後まで閉める。
湯飲み、コップ、食器は、静かに置く。
静かに歩く。
無用な音を立てない。
現代人は、すべての動作において、急ぎすぎるのかもしれません。
急げば急ぐほど、「忙しく」なる。
「いそぐ」から「いそがしい」が生まれたという。
残心には余韻が残る。