人の悩み、苦しみ、というものは、
自分の「思い」を「実現させたい」とこだわるところから
始まっているのかもしれません。
その「思い」が簡単に実現するようなものであれば問題はないけれど、
目標が高いところ、遠いところにあればあるほど、
それがよい目標、望ましいことであると人は考えがち。
「目標をなんとか実現させたい」と思うから、
人は苦しみ、それができなくて自己嫌悪になったり、
落ちこんだりするもの。
「思い」を持つことで悩んだり苦しんだりしたとき、どう対処すればいいのか?
それには、二つの方法。
一つ目は、
努力し、頑張り、なんとしでも自分の思いを実現する、という方法。
二つ目は、
「思い」をはじめから持たない、という方法。
目標を持つこと、そこに向かって努力することが人間の価値であり、
そうしないやつはダメな人間だと教育されてきました。
『人間がこの世に生を受けた目的は、
自分の努力目標に向かってそれを達成することでなく、
ただ「喜ばれる存在になること」。』
と小林正観氏は言います。
『「思い」に引きずられるのではなく、
ただ「人から喜ばれる」ことに徹するだけでもいいのではありませんか。』とも
「人から喜ばれる」ことだけをしている人は、
人相がよくなり、人が周りに集まり、
人から好かれる雰囲気がどんどん高まってくるから。