ニューヨーク大学のリハビリテーション研究所の壁に
一人の患者の残した詩があるという。
日本語に訳してみると
『大きなことを成し遂げるために力を与えてほしいと神に求めたのに、
謙遜を学ぶようにと、弱さを授かった。
より偉大なことができるように健康を求めたのに、
より良きことができるようにと病弱を与えられた。
幸せになろうとして富を求めたのに、
賢明であるようにと貧困を授かった。
世の人々の称賛を得ようとして成功を求めたのに、
得意にならないようにと失敗を授かった。
人生を享楽しようとあらゆるものを求めたのに、
あらゆることを喜べるようにと生命を授かった。
求めたものは1つとして与えられなかったが、
願いはすべて聞き届けられた。
神の意に添わぬ者であるにもかかわらず、
心の中で言い表せないものは、すべて叶えられた。
私はあらゆる人の中で、最も豊かに祝福されたのだ。』
思わぬ病気か怪我をして、
自分の“欲した”ことが成しとげられず、苦しみ、
その苦しみの果てに到達した境地なのでしょう。
今、世界はコロナ禍の真っただ中。
行動の制限、ストレス、感染への恐怖、孤独…
この先の見えない現実に対する不安だらけ。
今生きていることに感謝し喜ぶ。
今一度、この与えらえた日常の意味を考えてみるいい機会なのかもしれませんね