人間を動かすには、
3つの要素が必要だそうです。
アリストレスが唱えた「説得の3要素」
その3要素とは「エトス(信頼)」「パトス(感情)」「ロゴス(論理)」。
商品の機能や事例紹介では、
頭で判断するロゴスは動いても、感情を動かすことはできない。
理性のみならず、
感情にも信頼にも訴えないと相手を動かせない。
1997年にアップルが打った有名なキャンペーン「Think different」
(シンク・ディファレント)」があるそうです。
アインシュタイン、ボブ・ディラン、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア、ジョン・レノンとオノ・ヨーコ、マハトマ・ガンジー、マリア・カラスといった世界を変えた先駆者たちの映像をバックにして
「クレージーな人たちがいる。反逆者、厄介者と言われる人たち。四角い穴に丸い杭を打ち込むように、物事をまるで違う目で見る人たち。彼らは規則を嫌う。彼らは現状を肯定しない」
「彼らはクレージーと言われるが、私たちは天才だと思う。自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えているのだから」
このことばが流れる。
社会の常識にノーを唱える人たちこそ、
社会を変革できる人間こそ、アップルの製品を選ぶというストーリー展開。
面白いことに、
多くの人たちが自分のなかにも「クレージーで、人とは違う発想持つ」部分を発見して、
そちら側の人間であると共感した。
受け手にとって「自分事」のストーリーになったということ。
理念に共感したことによって、
アップルを熱狂的に支持するアップル信者を生んだそうです。