「使命」
使われる命…、
頼まれごとをただひたすらやって人生を終える生き方。
ミケランジェロ、ヴァンダイク、ルーベンス、モーツァルトなどなど、
宮廷画家、宮廷音楽家というすごい人たちは頼まれごとをやっていた。
世の中に長く残っているすごい仕事は、実は
みな、宮廷から頼まれたからやった仕事なのだそうです。
衝動でやったものは、自分のできる範囲でしかやらないことが多い。
衝動だけでは、長く世に残る仕事はできないようです。
ところが、
「この大きさのもの、こういうものをいついつまでに仕上げてくれ」
と言われると、人間は自分を超える力をどこからか借りてこなくてはならない。
自分の能力の限界を超えるものを頼まれて引き受けてしまう、
ここがポイント、重要のようです。
人から頼まれた仕事やボランティアなどは、
自分の思ってもみなかったことがやってきたりするもの。
当然、考えてもみなかった分野や、
自分としては得意でないと思い込んでいたことも頼まれる。
したがって、その頼まれごとをこなしていくと、
自分の人間の幅が広がるということになるわけですね。
人から頼まれるには「人徳」が必要。
人徳がある人を「人格者」という。
我々がこの世に生を受けた意味は、
人格を磨いて、少しでもましな人間になってあの世に旅立つことらしい。
人格を磨くというのは、経済的に成功するとか、社会的に地位や名誉を得るとかではなく、いかに自分の存在がたくさんの人から喜ばれるか、ということのようです。