「わらしべ長者」のお話し。
ある若者が観音様のお告げにより、
「ここを出て最初につかんだものを大切にしなさい」と言われる。
最初につかんだものは一本の藁。
するとその藁に一匹のアブが飛んできたので、
つかまえて藁の先に結んで遊びながら歩いていた。
それを見た小さな子供が欲しいと言ったのであげたところ、
そのお返しに子供のお母さんからみかんを3個もらった。
さらに歩いていると、暑さでのどが渇いて苦しんでいる女性がいたので、
そのみかんをあげた。
すると、その女性はお礼に美しい布をくれた。
その布を持ってさらに歩いて行くと、
馬と布を交換するために市場に行く商人に出会ったが、
馬が倒れてしまい困っていたので、
その布をあげたところ、その倒れた馬をお礼にくれた。
若者は一晩中馬の看病を続けたところ、
次の日には馬は元気になり、その馬に乗ってさらに進んでいくと、
旅の準備をしている人と出会った。
彼から、
「いま、馬が必要だがその馬をゆずってほしいと」と頼まれたのでこころよく馬をあげると、その人が住んでいた家と田んぼをお礼にもらったので、大金持ちになった。
ポイントは、
自分の持っているモノの価値をオープンに見せながら歩いていたこと。
人との出会いは偶然。
その偶然の積み重ねの中に「チャンス」がひそんでいるものなのでしょう。
そして、その不思議な偶然をもたらすものは、「人」。