昔々?
西洋人の抱く日本人のイメージといえば、
メガネにカメラが必需品、イラストに描かれたその顔は出っ歯で、
いつもニヤニヤ笑っている、そんなものが多かった。
西洋人から見た私たち日本人は、
何事にも笑い顔で、なぜ笑っているのか理解しがたく見えていた。
東洋人の笑いは、単におかしいから笑うのではなく、
その奥にある別の感情を隠すような含みのあるもの。
仏像などには、アルカイック・スマイルと呼ばれるほほえみがある。
感情表現を極力抑えたなかで、
口元だけが上がり、ほほえんだように見える表情が特徴。
仏様の笑いは、一般の笑いとは違って、難儀のときに出る笑い。
人々が困っていればいるほど、苦しんでいればいるほど仏様は笑う。
困っている人を助けるために笑っている。
慈悲の笑い。
ほほえみは仏様に限らず、人々を安心させる力がある。
苦しいときにほほえみを浮かべてみたらどうでしょう。
苦しみが和らいでいくのを感じ、
再び前に向かって歩き始める勇気がみなぎってくるかもしれません。
笑いは希望を引き寄せる。
だから、悲しいときほど、苦しいときほど、ほほえみが必要。
引き寄せの法則にあるように、ほほえみは、ほほえみを引き寄せる。