私の長男と長女といよいよ就職活動が始まります。
どうなることやら!?
人生は思うようにはいかないもの?
就職や転職のときに、自分の志望どおり就職できる人は意外に少ないかもしれません。
たとえ希望の会社に入ったとしても、
希望する部署に配属されるとは限らない。
納得しがたい人事配置をされることもあるでしょう。
そんなとき、「こんなはずじゃなかった」などと、
気持ちを腐らせてしまうことが多いかもしれません。
優れた人が必ずしも「望む仕事」に就いたわけではない、に気づかされます。
むしろ、そうではない人が多いという。
連日のように大企業幹部が訪れている伊那食品工業。
その会社を育て上げた塚越寛さん。
塚越さんは、
高校生だった17歳のとき、結核を患ったため入院を余儀なくされ、高校を中退。
入院は3年にも。
青春を謳歌(おうか)することなく、病室に閉じ込められ、
哲学書や経営書を読みふける毎日だったそうです。
奇蹟的に回復した塚越さん。
しかし、中学校卒で3年間も入院していた塚越さんを採用してくれる会社が、
なかなかなかったという。
やっと長野県伊那地域の製材業を営む会社に、なんとか就職できた。
働けるということ、今日も生きていたということが嬉しくて嬉しくて、
その会社で、塚越さんは誰よりも一生懸命に働いたという。
その後、関連会社で業績悪化したために銀行管理下にあった
「伊那寒天工業」の実質的な社長になんと弱冠21歳で抜擢された。
人生にとって大切なのは、「希望する仕事」に就くことよりも、
「与えられた場所」で全力を尽くすことなのかもしれません。
その結果、思いもよらなかった形で自分の「理想」や「夢」が実現する。
そんなものかもしれません。