私たちは、その道の第一線で活躍している成功者をみるとき、
華やかな一面だけに目を奪われがちです。
しかし、そんな人たちにも一つの大きな共通点があります。
それは挫折を体験しているということです。
横綱と呼ばれる力士の最高位にいる人がまさにそうです。
以前、NHKのアナウンサーが10人の横綱経験者(親方)にそのことを確認したことがありました。
すると、こんな返答が返ってきたというのです。
「いくら稽古しても、強くなれず、やめることを考えた」
「ケガの連続で嫌気がさして、相撲の世界から足を洗おうとした」
なかには「何度も部屋から脱走を試みた」と言う人までいたといいます。
結論的にいえば、人生に挫折はつきものなのです。
どんなに偉い人であっても、すぐれた業績を残した人であっても、挫折を味わっていない人は、
この世の中にはほとんど存在しないのです。
大切なのは挫折に打ち勝ち、それを突破口に、
先の人生を切り開いていこうとする勇気をもつことなのです。
そうすれば、いつか必ず、人生に光が射すときがやってくるでしょう。
植西聡氏の『ヘコんだ気持ちが治る言葉』宝島社
挫折はつきもの。誰にでもやってくる。
ただ、挫折を乗り越えて行く人と、逃げてしまう人がいるのかもしれない。
それが、その後の結果につながる。違いとなる。
当たり前のことですね。
挫折を味わった時に唱える「これも、いずれは過ぎ行きものだ」
とか「命、とられるわけではないから」など
魔法の呪文を自分で持っているといいですね。
「生きているだけでありがたい」と、もし思うことができるなら、
最悪のことでさえ、「この程度でよかった」と最後には感謝もできる。
挫折も同じで、ダメになったときにジタバタせずにじっとして動かず、
そこで力を蓄えていれば、浮上するチャンスがいつか必ずやってくる。
お釈迦様は、人間であればだれもが免れないものが4つある、とおっしゃった。
それが、「生・老・病・死」
人は生まれたら必ず死ぬ。
そして、誰もが、必ず老いて、病気もする。
同様に、挫折を一生のうちに経験しない人もいない。
どんなときも、明るさを失わず人生を全(まっと)うしたい。